講演会

講演会「雪崩から身を守るために」

雪崩事故防止研究会による講演会
医療・雪氷・気象・雪崩レスキュー技術や装備に関する専門知識を学べます

講演会「雪崩から身を守るために」

 雪崩事故防止研究会は北海道大学山スキー部、山岳部、ワンダーフォーゲル部のOBによって1991年に設立されました。北海道大学低温科学研究所の研究者、雪山を楽しむスキーヤー、登山家、医師らが仲間に加わり、雪崩の科学、雪崩の気象、雪崩の医学、捜索救助法などの啓発・教育活動を北海道で続けています。2019年から活動を本州へ拡げました。
 活動を本州へ拡げる理由は、高校生ら8名が亡くなった那須雪崩事故(2017年3月27日)が起きたからです。この事故調査に会員たちが関わりました。雪崩教育を受け、雪崩を回避する知識があれば、那須雪崩事故は防げたはずです。雪崩の捜索救助法と医学知識があれば、もっと助かる命があったはずです。私たちは改めて、雪崩事故防止に教育が不可欠だとの思いを新たにしました。2019年秋、2020年秋と、札幌、栃木、東京、白馬の講演会場には雪崩に関心を持つたくさんの人々が集りました。

【目 的】 雪と雪崩気象の科学的知識の普及啓発雪崩の危機管理捜索救助法雪崩事故事例から学ぶ低体温症に関する医学知識の普及啓発北海道防災航空隊によるエアーレスキューの普及啓発

【対 象】 登山者、スキーヤー、スノーボーダーなど雪山愛好者、学生、公的機関の救助隊員、ガイド、スキーパトロール、医師、看護師など医療従事者

 

2022年の日程とプログラム【2022-2023シーズンの講演会は終了しました】

2022年は,札幌・宇都宮・東京・白馬の4ヶ所で開催しました。
詳細は各会場のページをご確認ください。

【参考図書】  講演は参考図書に準じた内容となります。事前に一読することを推奨いたします。

増補改訂版_雪崩教本(2022、山と渓谷社)

那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断(2019、山と溪谷社)

証言 雪崩遭難(2023、山と溪谷社)

証言 雪崩遭難(2023、山と溪谷社)

 

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【企画趣旨】
(2023-24シーズン)

 雪崩事故防止研究会は活動を本州へ拡げ、「雪崩サーチ&レスキュー AvSAR(アブサー)講習会」を開催しています。活動を本州へ拡げた理由は、高校生ら8名が亡くなった那須雪崩事故(2017年)が起きたからです。事故調査に会員たちが関わりました。雪崩教育を受け、雪崩を回避する知識があれば、那須雪崩事故は防げたはずです。雪崩の捜索救助法と医学知識があれば、もっと助かる命があったかもしれません。私たちは、雪崩教育が重要との思いを新たにしました。特に、雪崩埋没者の捜索救助法(AvSAR)を身につけていれば、生存救出が可能になります。

 2007年11月、雪崩事故防止研究会代表阿部幹雄の提案により(公社)日本雪氷学会北海道支部は、「雪氷災害調査チーム」を設立しました。山岳地帯で起きた雪崩事故を調査するため、ガイドや登山家が研究者をサポートして現場へ行き、調査を実施。その結果を公表し、雪崩事故防止に役立てる社会貢献事業です。北海道警察と情報提供の覚書を交わし、雪崩事故発生、捜索救助の情報などの提供を受けています。また毎年、北海道防災航空隊の協力を得て講演会「雪崩から身を守るために」(北大)でエアーレスキュー訓練を行っています。

 雪氷災害調査チームのメンバーは48名(2022年4月現在)。そのおよそ1/3が雪崩事故防止研究会会員です。雪氷災害調査チームは調査研究機関、雪崩事故防止研究会は教育機関として位置づけ、雪崩事故防止のために活動しています。

 雪氷災害調査チームと雪崩事故防止研究会は2016年から2018年までの3年間、雪氷災害調査チームの捜索救助の技術レベルの向上のため、スイスから国際的な雪崩レスキューの権威であるマニュエル・ゲンシュワイン氏を招聘し、講習を実施してきました。2018冬から、雪崩事故防止研究会が主催し「雪崩サーチ&レスキュー講習会」を開催、講師を雪氷災害調査チームのガイドが担当しています。

 雪崩事故防止研究会が開催する雪崩サーチ&レスキュー講習会(AvSAR:アブサー)は、MountainSafety.info (国際山岳安全情報機構、 MS.i:スイス)が提供する国際基準の「最良の実践を目指す雪崩レスキュー」の技術を日本で普及させる試みです。

雪崩事故防止研究会

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代表:阿部 幹雄
雪崩事故を防ぐための科学的知識と最先端の実践的対策を啓発するボランティア団体です。

事務局
〒064-0921
札幌市中央区南21条西8丁目 1-37
(株)石田商店内