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講義なし、野外実習のみ

講義なし、野外実習のみ
〜第30回雪崩事故防止セミナー〜
 1991年に設立した雪崩事故防止研究会。北海道大学の山スキー部、山岳部が培ってきた雪崩研究と低温科学研究所の研究成果を、雪山を楽しむ人々に伝え、雪崩から命を守りたかった。3人で始めた活動はしだいに仲間が増え、30年の歳月が流れた。
 「雪崩の捜索は遺体捜し」という登山界の常識を、私たちは覆したかった。コロナ禍のいま、世間の常識に従えばセミナー中止かもしれない。
 雪山を楽しむ学生や若者たちが、雪崩で命を失って欲しくない。遭難救助に出動する消防や自衛隊の救助隊。この冬、雪崩事故現場に出動するかもしれない。彼らのために学ぶ場を作りたい。受講者が手稲パラダイスヒュッテに宿泊することを止め、野外実習だけのセミナーを開催する。募集要項を公表できたのは1週間ほど前。受講生が集まるか心配だ。
 南極観測隊に参加し、研究者を支えた私の任務は、誰もケガをさせず、ひとりも失わないで無事に帰国することだった。自分の命をかけ、隊員の命を守る覚悟。コロナ禍の今を生きるために覚悟を抱きたい。セミナー開催に向け、準備を本格化させた。(阿部幹雄)


1月30日(土)〜31日(日)
北海道大学手稲パラダイスヒュッテ周辺
募集定員:24名
受講料:一般¥20,000 学¥10,000
申込み登録:雪崩事故防止研究会HPから

第30回雪崩事故防止セミナー

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